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「まさか勝てるとは」ルーキーイヤーで勝利 古江彩佳のブレない気持ちと圧巻ゴルフ

「まさか勝てるとは」ルーキーイヤーで勝利 古江彩佳のブレない気持ちと圧巻ゴルフ

配信日時:2022年8月1日 06時00分

「ショット、パットが本当によくて。いつミスするか考えたりしたけど、緊張することなく集中できたのがよかった」。普段から緊張しないと話す古江。優勝がかかったバックナインでスコアを伸ばし続け、1日で10アンダーを叩き出したゴルフスタイルは、ゴルフの本場・スコットランドのファンをも魅了した。

派手なリアクションはないが、それも古江の計算。「気持ちはフラットにという意識はずっとあるので、バーディを獲ってもうれしいですけど、ハイテンションになりすぎるのもあまりよくない」。うれしい気持ちは常にセーブ。15番のバーディ時には、「ちょっとは『よしっ』っていう気持ちはありますけど(笑)」とニッコリしたが、集中力と気持ちを切らさずにプレーできるのが最大の強みだ。

昨年末の予選会(Qシリーズ)で7位に入り参戦権を得た米ツアー。ここまでは5月のマッチプレー戦で2位に入ったが、それ以外はショットの違和感を覚えていたと明かす。飛距離こそ出ないが、人より何倍もの安定感で勝負してきた。それだけに、生命線のショットの精度が狂っていたことが不安につながる。「自分のショットができなかったことが、ほんとに多かった」と振り返る前半戦。そんな悪い波を打破しての勝利は古江らしく、遠慮がちに喜ぶにとどまった。

「また切り替えて、うまく自分の体力もしっかりリフレッシュして来週も頑張りたい」。派手なガッツポーズもなければ、初優勝を挙げても大胆な強気発言もない。どこまでも自分との戦いに徹する。日ごろから「自分のゴルフをして楽しみたい」と繰り返したそのスタイルが、ついにスコットランドの地で実った。(文・高桑均)

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