覚悟を決めて臨んだ今季。先週は10位タイに入り、調子は悪いはずもなかった。コロナという目に見えない敵に狂わされた2年間は、ムダではなかった。覚悟という気持ちが備わったから。「どうせならまた優勝したい」という気持ちが芽生えたのも事実。ただ、本当に叶うなんて夢にも思っていなかった。
「いつかまでやるかは決めていない」というのが正直な気持ち。無欲の勝利は今後の方針にどんな影響を及ぼすのか、マリナ自身も分かっていないという。次戦は地元ニュージャージー州開催の「コグニザント・ファウンダーズカップ」。家族や旧友らから勝利を祝福され、新たな感情が芽生えることだろう。(文・高桑均)

