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あ〜した天気にな〜れ! 渋野日向子がさらに強くなったと感じた“おまじない”【記者の目】

あ〜した天気にな〜れ! 渋野日向子がさらに強くなったと感じた“おまじない”【記者の目】

配信日時:2022年4月9日 12時20分

とはいえ、そう簡単に切り替えられるものなのだろうか。しかも舞台は「悪いイメージしかない」と話していた難攻不落のミッションヒルズCC。シェブロン開幕前日にはドライバーの飛距離も出ておりショットは好調のように見受けられた。「泳げないから池にはスライディングでいこうかな(笑)」と話すなどリラックスした表情も見られたが、「80」を引きずっていないかどうかの心配も正直あった。

そんな我々の不安を吹き飛ばすように、渋野は初日から躍動した。風が強くなる午後スタートの初日に10位タイにつけると、2日目にはリーダーボードの頂点に名を刻む。

助けてくれたのは成長した“自分”だった。大幅なスイング改造から1年。動きのことを考えずともしっかりと振り切れるようになり、飛距離も伸びた。スイングのことを考えずに、マネジメントに集中することができるようになった。その攻め方は「いけいけゴーゴーだけではなくなって、今は割り切っている」と無理することもなくなった。「ラフに外しても楽しい!」。そう言えるほど、練習してきたアプローチはメジャーのセッティングでも冴えわたった。スイング改造、海外の長期遠征…、取り組んできたことが間違っていなかったと感じるには十分過ぎたはずだ。もちろん、上達した技術に呼応するように気持ちもしっかりと切り替わっていた。

だが、そう簡単にいかないのが海外メジャー。「緊張もあって地に足がついていないようでした」と“ふわふわ”した状態で最終組からスタートした3日目。2番のパー5でティショットを右に大きく曲げてしまう。「あれが引っ掛かりましたね。飛ばしたい欲もあってリキみもあった。ひとつ曲がって怖くなってしまった」。何とか立て直そうともがき、中盤からドライバーが落ち着いてくると終盤でバーディを奪う我慢を見せたが、首位とは12打差。2つ目のメジャータイトルは果てしなく遠のいた。

それでも涙やイラ立ちを見せなかった。ホールアウト後の取材では「悔しかったです」と話すものの、大きく感情が表に出ることはなかった。何なら「ラフを堪能しました(笑)」とジョークを絞りだすコメントで報道陣を笑わせた。取材後、とある記者が、渋野のそばで何気なくついてしまったため息にも「そりゃため息もつきたくなりますよね」と余裕の返し。そして冒頭の場面に戻るのである。

先述の通り、様々な強さ、成長を見せつけた渋野だったが、何よりも輝いたのは割り切ること、切り替えることだった。ミスを引きずらず、怒りを消化し続けた。4位となった最終日のホールアウト後、「切り替えるのは簡単じゃなかったですよ(笑)」と明かしたが、それができるようになったことこそ強さのあかしではないか。

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