<LIVゴルフ・プロモーションズ 最終日◇11日◇ブラック・ダイヤモンド・ランチ(フロリダ州)>
フロリダ州で開催された今季出場権をかけた予選会では、過去2年間“ワイルドカード”でLIVゴルフを戦ってきたアンソニー・キム(米国)が3位に入った。これにより上位3人だけが獲得できる出場権を無事、その手中に収めた。
昨季をツアーランキング54位で終えていたキムは、今回の予選会に第2ラウンドから参戦すると「69」をマークし、まずはセカンドカットをクリア。決勝ラウンドは「66」、「69」でプレーし、4位に4打差をつけ圏内に滑り込んだ。
米国男子ツアー通算3勝を誇るキムも、現在40歳。2006年に20歳でプロ転向し、最終予選会からPGAツアー出場権を獲得すると、08年に「ワコビア選手権」でツアー初優勝を果たした。同年にはライダーカップに米国チームメンバーとしても出場。10年には「マスターズ」で3位にも入ったが、12年に左アキレス腱を損傷し手術を受けると、それ以降はケガに悩まされるゴルフ人生を過ごすことに。“天才”とも称されながら、一時はコースから姿を消し、14年には「プロゴルフから離れた」とも報じられた。
そんなキムが戻って来たのは2年前、24年2月のこと。LIVゴルフ第3戦だったジェッタ大会で12年ぶりにツアー競技復帰すると、同年、そして昨年はチームに属さず個人戦のみをプレーする“ワイルドカード”で戦ってきた。
今年も無事LIVゴルフでプレーが継続できることになったキムは「最高の気分だ」と大喜び。「自分の正しさを証明するためにここにいる。復帰してからこの2年間、本当に多くの支えがあった。この舞台に戻れたことに心から感謝している」と語った。
なおトップ通過を果たしたのは、35歳のリチャード・T・リー(カナダ)。15歳だった06年に「全米ジュニア選手権」2位に入り、翌年にオークモントで開催された「全米オープン」に出場。ただし手首のケガから、この時は途中棄権している。同年にはプロ転向し、アジアと韓国ツアーで通算7勝を挙げてきた。
「まだLIVゴルフに出場できることが信じられない、これからジョン・ラームやブライソン・デシャンボーらとともに戦うのだから、もっと飛距離を伸ばしてショートゲームも磨かないといけない」と興奮。初のカナダ人LIV選手となり「もっとたくさんのカナダ人が来てほしい」という想いも語った。2位に入ったビヨーン・ヘルグレン(スウェーデン)含めた3人が26年シーズンをワイルドカードで戦っていく。(文・武川玲子=米国在住)
