LIVゴルフとの契約を1年残していたブルックス・ケプカ(米国)がPGAツアー復帰というニュースは、男子ゴルフ界を大きく賑わせた。PGAツアーからLIVゴルフのメジャーチャンピオンに向けて“奇策”ともいえる「復帰メンバー・プログラム」が発表された。ほかのメジャーチャンピオンの動向が気になるところだ。
2022年「全英オープン」覇者のキャメロン・スミス(オーストラリア)、23年「マスターズ」覇者のジョン・ラーム(スペイン)、24年「全米オープン」覇者のブライソン・デシャンボー(米国)の3人は、PGAツアーから復帰のオファーを退け「LIVゴルフに残る」ことを選択し、少なくとも今季はLIVゴルフを主戦場に戦うことを明確にした。
PGAツアーから電撃発表が行われた翌日、LIVゴルフではシーズン開幕を前にフロリダ州でメディアデーが行われた。かねてPGAツアーへの復帰が取りざたされていたデシャンボーは、ケプカのPGAツアー復帰に「まったく予想していなかった。まさかこんなことが起こるとは」と驚きを隠さず、自身の今後については「今はLIVゴルフと契約がある。今年のLIVゴルフで何ができるか楽しみにしている」と、LIVゴルフでプレーを続行すると明言した。
23年にLIVゴルフに電撃移籍して騒がせたラームは、あと2年の契約が残されている。「どこにも行くつもりはない」ときっぱり。「ブライソンと同じだ。ブルックスには幸運を祈る。自分は、今年はリーグと自分のチームに集中している。できればまた優勝を防衛したい」とLIVゴルフに集中しているとした。
スミスは「もっと家で過ごす時間を増やしたいと思ったのでLIVゴルフでプレーすることを決断した。その決心を覆すつもりはない。今後何年にもLIVゴルフでプレーを続けて行くつもりだ」と話した。
PGAツアーからオファーされた復帰制度は2月2日までに申請する必要がある締め切りつき。さらにPGAツアーのCEO、ブライアン・ロラップ氏は「一度締め切りを過ぎてしまえば、再び道が開かれるか分からない」と、今だけのチャンスだと強調している。
2月2日までは2週間余り…心変わりがなければラーム、デシャンボー、スミスは2月4日から始まるLIVゴルフの第5シーズンで戦うことになる。(文・武川玲子=米国在住)