前日に続き、硬く締まって芽の影響を強く受けるグリーンにスコアが伸びず、上位選手の多くもボギーが先行する混戦となった「日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権大会 ゴルフパートナーカップ2016」。
先にホールアウトしたゴールドの部(68歳以上の部)を制したのは、この日72、2日間トータル1アンダーで回った中島弘二(70歳)だった。
初日1アンダーでまとめ、首位と1打差で最終日をスタートした中島は、2番でイーグル、3番でバーディを奪い、一気に先頭に踊り出た。その後、4つのボギーをたたいて貯金を全部吐き出したが、16番をバーディとして1打差で逃げ切った。
1週間前に転んで痛めた右足には、まだ内出血が残っていた中島。しかも、最近は目にも異常が出てきたという。
「スタート早々の貯金(2番イーグル、3番バーディ)で助かりました。その後は出費が続いてドキドキでした(笑)。プレッシャーもありましたが、1週間ほど右足をケガして、スコアよりもそちらを気にしながらプレーしていたのが、逆によかったのかもしれません。カートでのプレーも助かりました。それから最近、なんかよく分からないんですが目に悪いものが出てきてしまったみたいで、ボールとの距離感も合わなければ、シャフトも歪んで見えるほどなんです。それで(ショットは)スライスを打っておけば、なんとかなるかな、と。自分自身、それでよく優勝できたもんだ、と思いますよ」。