<スタンレーレディスホンダ 最終日◇11日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6530ヤード・パー72>
プロ初イーグルは今年8月の「NEC軽井沢72ゴルフ」最終ラウンドの10番パー4。ツアー生活2年間で1つしか記録してこなかった『◎』が、きょうだけで2つも来たことに吉田鈴は、「1日に2個、取れるとは思ってなかった」と目を丸くする。ここまでのゴルフ人生を振り返っても初めてのできごとだ。
ひとつ目は8番パー5。残り220ヤードの2打目を3Wで50センチにつけて奪った。あとわずかでアルバトロスという一打で、ギャラリーからの大歓声を浴びた。
もうひとつは終盤の17番パー4で記録。ここは「9番(アイアン)とPWで迷ったけど、グリーンに目があって9番だと止まらないと思った」と、残り122ヤードからPWを握った。強めに打ったボールは、グリーンを転がりながらそのままカップイン。「ミスが続いていたなか、自ら厳しい番手を持って打てたのがよかった。会心です」と、喜びが込みあがってきた。
2週前の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は体調不良のため棄権。先週の「日本女子オープン」は予選落ちを喫した。スイング修正で自分に合ってないメニューを取り入れたことで、調子を崩し、最近はそれを戻す作業に励んできた。「今週、予選落ちするかいいゴルフができるかで、今後のゴルフが変わる試合だと思っていた。ここで踏みとどまれた」。“正念場”に位置付けていたため、なおさら価値のある2イーグルだ。
今季2勝の吉田と、同1勝の吉澤柚月に、今年の「AIG女子オープン」(全英)覇者の桑木志帆が加わった組は、多くのギャラリーを引き連れる注目組になった。それは最終組とも遜色ないほど。 吉田もこの熱気を意気に感じている。
「選手としてありがたいです。そういう(ギャラリーが集まる)選手になりたいと思っていて、最近はそれに近づいている。これからも女子ゴルフ界のため、ギャラリーのみなさんへいいパフォーマンスを見せることが責任だと思っています」
来週は地元・千葉で行われる「富士通レディース」(15~18日/東急セブンハンドレッドクラブ)。今年から4日間大会になり、より多くのファンの前でプレーする。ショットの状態は「一気に治る時もあるけど、今は少しずつよくなってる感じがする」と、ここからさらに上げていくつもりだ。
「来週は地元でたくさんのギャラリーさんが来てくれると思うので、いいプレーを見せたい」。初の2イーグル、そしてトータル12アンダーで、優勝した「CAT Ladies」以来6試合ぶりのトップ10入りが、復調を加速させそうだ。(文・間宮輝憲)
