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話題のエメラルド世代 “学生日本一”を手にリベンジ狙う小暮千広【プロテスト2022注目選手】

11月に行われる2022年度JLPGA最終プロテストの注目選手を先取り。ここから川崎春花、尾関彩美悠のように、来季ルーキーでツアー初優勝を遂げる選手が現れるかも。

配信日時:2022年10月4日 13時00分

「日本女子学生ゴルフ選手権」で優勝した小暮千広(撮影:JGA提供)
「日本女子学生ゴルフ選手権」で優勝した小暮千広(撮影:JGA提供)
今季もメジャーを制した川崎春花、尾関彩美悠といったルーキーが活躍している国内女子ツアー。それだけに、11月に控えた今年の最終プロテストにも新たなヒロインとなる原石がたくさんエントリーしている。そこで注目の選手を先取りするべく、ヒロイン候補をピックアップ! これを読めばプロテスト、そして来年のツアーがより面白くなること間違いなし。

小暮千広の最新ドライバースイング【連続写真】

現在日本大学1年生の小暮千広は、川崎や尾関らと同じ2003年生まれの19歳。千葉県松戸市で生まれ、父の影響で5歳からゴルフを始めた。高校は茨城県の強豪・明秀学園日立に進学。だが、なかなか“これ”という成績を挙げられずにいた。

転機となったのは2021年4月。横浜カントリークラブで行われた「全米女子オープン」の予選会に出場、そして勝みなみらとともに勝ち抜いて世界最高峰への切符をつかんだのだ。本戦は残念ながら予選落ちとなったが、大きな経験を得たのである。

同年、年齢資格を得た2021年度のプロテストに出場。順調に勝ち上がり、最終まで京都の城陽カントリー倶楽部で行われた最終まで駒を進めたが、初日に「79」を叩くなど出遅れが響いてトータル16オーバーの70位タイ。一発合格はならなかった。

そして日本大学に進学すると才能がさらに開花する。8月末に千葉県のカレドニアン・ゴルフクラブで行われた「日本女子学生ゴルフ選手権」。女子学生日本一を決める戦いは最終日が悪天候の影響で短縮競技となるイレギュラーなかたちとなったが、第2ラウンド終了時点でトータル9アンダー・単独首位に立っていた小暮が優勝。ついに“日本”タイトルをつかんだのだ。

この優勝で今年のプロテストは1次、2次は免除、最終プロテストへの出場権を掴んだ。得意クラブはドライバー。160センチと今の選手たちからすると決して大柄ではないが250ヤードとプロ顔負けの飛距離を誇る。日大といえば三島だが、小暮は東京キャンパスに自宅から通っている。部活もコロナで規制されており、自分で行動していることが多い。ともすればそんなネガティブな要素も自分の役に立っていると前向きに笑う。

「レギュラーのうまい選手は三島に多いんです(笑)。でも入学時に寮ではなくて自分でトレーニングなどゴルフに取り組みたいと部活側に伝えて、東京でやらせてもらっています。レギュラーの先輩たちには、試合の時にしか会えないから大学生としては少し寂しいけど、ゴルフをやるうえではプラスのことをさせてもらえているのかな」

自らの考えで行動し、掴んだビッグタイトルは大きな自信になっている。「(日本女子学生の)優勝は自信になりました。プロテストに受かって、レギュラーツアーの上位で戦いたい。世界でも通用するプレーヤーになりたいです」。川崎、尾関、そして竹田麗央らエメラルド世代と呼ばれる話題の1人が、今年こそプロへの切符をつかむ。

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