【第4回】初日首位の選手がラウンドにスクワットをモリモリ?
村田理沙が芝の上で“頬杖”スマイル【写真】
皆さんは米国と日本の下部ツアーを比べた際、どちらが上だと思いますか?
米国のレギュラーツアーが世界最高峰ですから、その下部組織であるシメトラツアーの賞金も上だと思うでしょう。しかし、1試合あたりの賞金総額は12万5000ドル(約1350万円)〜25万ドル(約2700万円)。日本のステップ・アップ・ツアーが2019年実績で1500〜3000万円ですので、決して米国が上というわけではありません。あくまでもシメトラツアーは「レギュラーツアーへの途中」という位置づけであり、安住してはいけない地なのです。
ただし、レギュラーツアーへ進むための環境は整っているというか、本当に考えられていると思います。まず、試合の開催コースは1週間貸し切り状態。試合も午前・午後のスタートに分かれているので、本戦に入っても好きなだけ練習できます。
すでにお話ししたように期間中はホームステイが可能で、キャディもボランティアさんが務めてくれる。お金がかからないようになっています。
そして、LPGAが試合会場近くにジムを用意し、会員証を見せればフリーで使用できる。初日トップに立った選手が、そのあとに疲れをとるどころかスクワットをブンブンやっているんですよ(笑)。自分の目を疑いましたね。トレーニング方法は米国と日本で考え方も違いますし人それぞれですが、向こうの選手は筋肉をつけるのが当たり前みたいですね。
会場に行けば1週間練習できるし(ちなみに朝食と昼食も無料!)、トレーニング内容はさておきジムを無料で使えるのもありがたかった。
こうして私の試合、練習、トレーニングの日々が始まったのです。
※同連載は週1回の更新で、全8回を予定しています。
■村田理沙(むらた・りさ)
1995年6月22日、東京都三鷹市出身。身長161センチ、体重52キロ。祖父母の影響で8歳からゴルフを始めた。杉並学院高校(東京都)から山梨学院大学(山梨県)に進学したが中退し、まずは日本のプロテストに専念。3回目の2016年7月29日に合格し、晴れて正式な女子プロゴルファーとなった(88期生)。2019年には米国下部「シメトラツアー」でプレー。帰国後に日本のQTを受け99位の成績だったことから、今年はステップ・アップ・ツアーを主戦場としている。アメリカ人の父と日本人の母を持つ美人プロとしても有名。ゼビオホールディングス所属。
