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桜美式ゴルフの使い手 後藤未有が期する“ライジング”な24年【女子U-23紹介】

若年化が進んでいるツアーにおいて、注目すべきニューヒロインは誰なのか。スタッツをもとにしたレーダーチャートで若手の有望株を紹介する。今回は【後藤未有・23歳】。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年2月22日 12時00分

桜美式ゴルフの使い手・後藤未有。飛躍のシーズンとなるか
桜美式ゴルフの使い手・後藤未有。飛躍のシーズンとなるか (撮影:佐々木啓)

2024年の国内女子ツアーが2月29日にいよいよ開幕する。若年化が進んでいるツアーにおいて、注目すべきニューヒロインは誰なのか。スタッツをもとにしたレーダーチャートで若手の有望株を紹介する。今回は【後藤未有・23歳】。

【レーダーチャート】後藤未有の主要スタッツ
後藤未有の主要スタッツ

後藤未有の主要スタッツ



篠塚武久氏が提唱する“桜美式”ゴルフの最大の特徴は、なんといってもベースボールグリップだ。左手と右手の指がまったく重ならず、その名の通り野球のバットを持つように握る。男子プロの時松隆光や清水大成のグリップとして知られるが、女子プロでは同じく篠塚塾で育った後藤未有が桜美式ゴルフの使い手だ。

4歳からゴルフを始めると、篠塚氏に師事して腕を磨いた。2018年の「日本女子オープン」では優勝争いを繰り広げてローアマを獲得(8位タイ)。翌年にはJGAナショナルチームのメンバーにも選出された。

2021年6月のプロテストで合格を果たすと、22年はルーキーながらトップ10入り7回を記録。メルセデス・ランキング37位で初シードをつかんだ。昨季は上位に絡む頻度こそ減ったが、一年を通しての安定感が光ってシード権を堅守した。

コンパクトなトップからボールをこすり上げるように打つ独特のパットも、もちろん桜美式。ライジングパットは後藤の大きな武器のひとつだ。パーオンホールでの平均パット数は1.7953回(29位)。1ラウンド当たりでは29.1010回(19位)とツアー上位の数字を残した。

パーオン率(66.66%)、ドライビングディスタンス(237.92ヤード)、リカバリー率(64.3%)も前年より良化した。まだまだ伸びしろ十分な23歳。文字通り、“ライジング”な2024年としたい。

【2023シーズンの主要スタッツ】
・平均ストローク:71.69(39位)
・パーオン率:66.66%(55位)
・平均パット数:1.79回(29位)
・ドライビングディスタンス:237.92ヤード(55位)
・フェアウェイキープ率:67.74%(36位)
・リカバリー率:64.3%(27位)

■後藤未有(ごとう・みゆう)
2000年9月29日生まれ。福岡県出身、沖学園高卒。4歳からゴルフを始め、間もなく篠塚武久氏に師事。「九州女子選手権」など多くのタイトルを獲得し、2019年にはJGAナショナルチームにも選出された。21年6月のプロテストで合格。22年から2季連続でシード権を獲得した。身長157cm。大東建託所属。

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