一方、敗れた菊地も、最終日のフェアウェイキープ率は14回中13度、パーオン率は18分の13。ショットメーカーらしさを見せて、7バーディ・1ボギーと猛烈な勢いでスコアを伸ばしたが、プレーオフ2ホール目で勝負をわけたのは、ティショットをラフにいれてしまったことに尽きるという。
「プレーオフ2ホール目の2打目は、永峰さんはフェアウェイ、菊地さんはラフからでした。ここが勝負のあやです。川奈の18番で、ピン位置がグリーン右サイド手前であった場合、打ち上げとなる2打目は、手前にこぼせばピンに近いバンカーショット、奥にいけば、ものすごく速い下りのアプローチを強いられます。加えてグリーンは横長で縦幅は短い。グリーンセンターを狙うにしても、ライの良いラフからでもなかなか止めることができませんから」
■パット好調の菊地絵理香が試合後に行うパター練習とは?
惜しくも今季初優勝を逃した菊地だが、「ヤマハレディースオープン葛城」に続く2位。これまでの3勝はすべて3〜4月でやはり"春に強い"という印象が強まるが、その理由はオフの調整の上手さにある。
「宮崎での合宿中、菊地さんの様子も見る場面がありましたが、昨年は腰の怪我を抱えた状態でプレーしていただけあって、コンディショニングを非常に重視していました。ショット練習よりも、地味なトレーニングとパッティングに多く時間を割いていましたね。春に強いのは、オフの調整が上手い証拠。今季はパッティングも非常に調子がいい」