実際、米ツアーで結果を残すにはグリーン周りからの技術が大きくものをいう。男子ではあるが、PGAツアーを制した経験のある青木功、丸山茂樹、今田竜二、松山英樹に共通するポイントはアプローチがうまいことにある。正直、コースセッティングがそれほど厳しくない国内ツアーではバリエーションが少なくてもスコアメイクできるが、粘り気のあるラフが長かったり、硬いグリーンが多いPGAツアーではアプローチのバリエーションが少ないのは致命的だ。そのことに気がついただけでも、今回海外メジャーに挑戦した意味はあったといえる。
あとは、その技術をどのようにして身につけるか。まずは今大会できっちりとアンダーパーをマークし、沈んだ気持ちを切り替えたいところだ。(文・山西英希)