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“砂の女王”は立ち姿から美しい 上田桃子のバンカーショット【女子プロの匠】

“砂の女王”は立ち姿から美しい 上田桃子のバンカーショット【女子プロの匠】

所属 ALBA Net編集部
牧野 名雄 / Nao Makino

配信日時:2017年12月30日 09時12分

何故クラブの重みを使って落とせるのか。その秘密は立ち方にあった。「アドレスの時点でクラブの落としどころを作れているのが上手い理由。まず、ボール位置、ライを考えたうえで重さが行くところにきちんと足場を作れる。これは大前提です。そこからアドレスで左サイドが低い状態。右腰より左腰の方が低い。それがダウンスイングの入れどころを作っています。重心は打ったボールを落とす距離が近いほど左重心です。5ヤードのキャリーなら8:2。10ヤードのキャリーなら7:3と立ち方で入射角と出口を決める。ここまでの作業でしっかり落とすところを作ったら、あとは余計な考え事をせず、そこにクラブのヘッドを落とすだけ。言葉にすると簡単なようですが、状況は都度違います。例え左足上がりでも左重心で立てる上手さが上田さんにはあります」

アドレスで良い部分は他にもある。「バンカーの上手い人って足裏を砂を噛むように動かすんです。棒立ちで立つ人はいない。砂に足を埋めて砂の状況を確かめながら、自分のポイントを作る。そういう上手さも抜けてる」。固い、柔らかい、ぱさぱさ、ウェット。砂の状態を感じられる足裏で感じられる感覚はツアーでも屈指。もちろん、どの状況にも対応できる技術も。

「これ以上シンプルな打ち方はありません。だから本人はさほどバンカーというハザードを難しく考えていないはず。その気持ちが自信を生み、自信があるから凄く高い集中力が出ています。そしてもう1つ、何故自信を持ってできるかというと寄せやすいサイドのバンカーに入れにいっているからです。“寄せてパーを獲れるバンカー”という気持ちは余裕を生み、余計な力みをなくしています」

そんな上田に辻村氏がやらせているバンカーの練習方法が2つあるというので紹介したい。まずは左足一本打ち。

「さきほどアドレスでしっかり左体重になっていると話しましたが、それをより感じるために左足一本で立ってバンカーショットをします。当然力で行けば砂に刺さり過ぎてしまいますし、しゃくりあげようとすれば左足一本で立っていられないでしょう。余計な動きをせずクラブの重みをスッと落とす。その感覚が身に付くでしょう。とにかく力を抜くことです」

もう1つが目玉となったボールを打つ練習。「ボールを3分の2くらいをコンコンと沈めて目玉にする。それをクラブを上から落としてふわっと上げる。みなさん、特にアマチュアの人はボールが埋もれれば埋もれるほど力づくでやろうとする。パワーが必要だと勘違いしている。違うんです。道具の重みで上げるんです。力を入れずにポンっと叩いて45度くらいの角度でふわっと上げる。いくら上手いと言った上田さんでも悪くなる時があって、こういった練習をして調整しています。もちろん先ほどの練習とのミックス、目玉を左足一本で打つのも効果的です。それができるようになればもうバンカーは怖くありません!」

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