雲が急ぎ足で流れていた。予報では4〜5メートルの風。だが、選手たちにはそれ以上に強く感じられた風だった。多くの選手がスコアを落とした。最終組がハーフターンを迎えるころには風はおさまり始めたが、一度乱れたリズムはそう簡単には戻せない。
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そんな中、1番、2番ホールと連続でバーディを奪取し、首位を快走する福田真未がいた。風をものともせず、自分のゴルフに集中しているかに見えた。だが、福田とて苦しいラウンドが続いていた。ティショットが昨日とは逆の右に曲がるシーンが続いたが、曲げた球が木に当たってフェアウェイに戻るなど流れは福田に向いていた。
「スタート前は風が強くて心配になりましたが、振り切ることだけ考えて風は意識しないようにしていました。しっかり右を向いたまま振り下ろす。切り返しでフェースを閉じて、そのまま体の回転で振り抜く。昨日と同じですが、そこだけを気を付けて……」
結果、5バーディ・1ボギーの4アンダーはこの日のベストスコアタイ。初日の7アンダーと合わせてトータル11アンダーの単独首位。2位の川岸史果とは4ストロークの差。