「実はもう10年くらい、テークバックをどこにあげたらいいのか悩んでいたんです。ある日は調子がよくても、次の日は同じようにクラブを上げてもうまくいかない。そんな状態がずっと続いていました。それが南コーチに習い始めて、スッとよくなったんです。悩みがなくなり、パーオンが増えました」
南コーチのアドバイスは、フィニッシュからスイングをつくることだった。フォローから振り戻してバックスイングをすることで、上げる方向や手首のコックのことを考えなくなったという。
「先週は試合がなかったので、南さんとみっちり2日間練習しました。右から左を狙うショットが苦手なので、練習場の右端から対角線を狙ったり……」ギャルを卒業して、毎日トレーニングを積み体を鍛えた。スイングのコーチもついた。アスリート金田久美子が、明日の最終日、何かを見せてくれる予感がする。
「明日は久しぶりに攻めるゴルフができたらいいなと思います」。そう話す金田の瞳の奥には、自信が宿っていた。