上田桃子のコーチを務める辻村明志氏は、「ピンの奥も左も難しいので入れた場合は出す方向もしっかりと考えないといけません。場合によっては後ろに出すことが正解の場合もあります。正面に打つ場合、この高さはしっかりフェースを開いてしっかり打つだけでなく、かなりのヘッドスピードも求められますから、自分のそのあたりも考慮して脱出を考えないといけません」と脱出先も一辺倒では駄目だと話す。
ハウスキャディが「遠方から来られたお客様は“記念に一回入れてみたい”とおっしゃられることが多いですね」というほど名物となっている1メートルの壁。もちろん選手たちにとっては、このバンカーをいかに避けるかが勝利への分かれ目。一たび引きずり込まれれば、前述の笠、菊地のように、優勝への障壁となって立ちふさがるだろう。