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「一番のキー」になった神業アプローチも 古江彩佳が米国で磨いた“妙技”と“強メンタル”で凱旋連覇

「一番のキー」になった神業アプローチも 古江彩佳が米国で磨いた“妙技”と“強メンタル”で凱旋連覇

配信日時:2022年10月16日 17時50分

そして、グリーン前に“名物”のアゴが高いガードバンカーが待ち構える難関の18番を迎える。「前の組のスコア次第で、攻め方も変わってくる。絶対にパー、よくてバーディ。乗せることを意識しながら打ちました」という2打目は、そのバンカーを越え手前3メートルについた。「この3日間、そんなにパターが入っていたわけじゃないけど、最後くらい決めるしかないという気持ちは強かったです」。こうして最後の最後で2歳年下のルーキーを交わした。

今季から米国に主戦場を移し、世界トップレベルの選手が集まるツアーでもまれている。その生活のなかで成長を感じる部分が、「上げるアプローチ」だと話す。前半の6番では、進化を見せつけた。グリーン左、残り12ヤードのショートサイドで、ライはつま先下がり左足下がりという状況から、フワリと上げるアプローチを1.5メートルに寄せパーをセーブ。「一番のキーになった。あそこでボギーを叩いてたらリズムも変わったと思うし、後続のプレーヤーもチャンスだと思ったはず」。ただの連覇ではない。成長した姿を見せたうえでの連覇だった。

「バーディを獲りたい」という気持ちを、「落ち着いて獲れる時を待とう」と抑え込みながらのプレーは最後まで続いた。このメンタルコントロールも、無我夢中のまま勝った3年前にはなかった部分だ。「自分にプレッシャーを与えながら」と、リーダーボードもしっかり確認しながらつかんだ勝利。強いメンタルも印象付けた。

所属先への最高の恩返しとなるホステス優勝を果たし、来週は地元・兵庫県で開催される「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」で2週続けてのディフェンディング大会に挑む。「地元でしっかり頑張りたい。自分のいいプレーが見せられるように」。今週3日間でフェアウェイキープ率は80%超え、パーオン率も79.6%を記録。相変わらず高水準をキープするショット力はもちろんのこと、米国で磨きをかけたアプローチと、たくましさを増した姿を、地元ギャラリーに見せることができそうだ。(文・間宮輝憲)

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