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18度のUTに4Iも 馬場咲希のクラブセッティングは「女子プロの中でもほぼ一番のハードスペック」【ツアー担当に聞く】

18度のUTに4Iも 馬場咲希のクラブセッティングは「女子プロの中でもほぼ一番のハードスペック」【ツアー担当に聞く】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2022年9月16日 13時18分

8月下旬にフランスで行われた「世界女子アマ」の疲れが残っており、練習日には「2〜3m/sくらいヘッドスピードが落ちている感じ」と、本来45m/sあるヘッドスピードが42m/sまで落ち、今週は軽いシャフトの投入も視野に入れている。「ドライバーはずっと60グラム台を使っていましたが、50グラム台もテストしています。『ベンタスブラック』の5Sと『DI』の5Xを、これも2種類試しています」。クラブのスペックは状況に応じて柔軟にかえるタイプのようだ。

それにしても地べたから打つのが一番難しい3番ウッドには硬さXのシャフトを挿し、ロフト10度台のユーティリティに、アイアンは4番からとは17歳の女子高生のスペックとは思えないほどハードだ。「それでも十分にボールが上がるし安定感もある。高校2年生とはあまり考えたことがないですね。ヘッドスピードなりにスペックを合わせたのが今の状態です」。

アイアンは『201CB』を愛用しているが、「4番はまだわからないですけど、5番、6番は新しいアイアンが入る可能性があります」と最新の『221CB』もテストしている。さらに、4番アイアンの代わりに、アイアン型ユーティリティ『Bリミテッド 229HI』の3番(ロフト20度)が入る可能性もあるという。「やっぱり今週はドライバーを使う機会が少なくなりそうで、ティショットで刻むケースが多いというのも聞いています。ちょっと長いパー3もあるので、そこで使う可能性があると思います」。

アイアンセットのロフト46度のPWのほかにウェッジは3本。いまのトレンドらしく50、54、58度と下が厚めのセッティングとなっている。「3本になったのは、この1、2年です。あの飛距離なので、ティショットを打ったら長い距離を打つクラブがそんなに必要ない。下の番手が距離別に出る方が良いと思うので、ロフトをきちんと4度刻みで揃えて、ウェッジも3種類入れているのだと思います」。

また、アイアンもウェッジもターフを取らずにクリーンに打つタイプのため、「バンスは少なめ」。58度のバンス角は8度とローバンスになっている。「前は少し上からしっかり入れていたような気がしますが、いまはきれいに入れている印象があります」と中原氏は変化を感じている。

そして、馬場の将来については「やっぱり体が大きい(175センチ)ですし、アメリカでも日本でもどんどんパワーヒッターが出てきている。プロになってからも日本のみならず世界で頑張ってほしいですね」と、中原氏も大きな期待をかけている。まだ高校2年生。これからどんな選手に成長していくか、ゴルフファンの楽しみが1つ増えた。

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