“たられば”になるが、6番の4メートル、7番の3メートルどちらかを決めていればプレーオフに持ち込めた。「まだまだパッティングは課題」と猛チャージにも厳しい言葉が口をつく。それもそのはず。もう一つ獲っていれば自己ベストスコア更新だった。「8アンダーを出してから足踏みしています。そこをクリアしたかった」。

それでも、上がってから初めて知ったというトーナメントコースレコード更新に関しては、「自信になりますね」と前を向く。惜しくも勝利は逃したが、単独2位の120ポイントを加算したことにより、メルセデス・ランキングで首位の西郷真央に肉薄。賞金女王、そしてMVPの両獲りへ。箱根で得た自信を胸に、大一番が続く秋の陣へと向かって行く。（文・秋田義和）