ソックリ? “渋野”と“あやたん”【写真】
少し前の話になりますが、2020年に行われたステップ・アップ・ツアー「カストロールレディース」の会場で話を聞いたある選手の“表現力”に、クスッとさせられました。その主が初日を首位と1打差の2位で終えた木下彩プロです。
頬が緩んだのはコースの印象を聞いたとき、硬く、そして速く仕上がったグリーンを振り返って「ボールがグリーンで大運動会しとった!」という例えが秀逸だったから。『なるほど。ボールが止まらず、あっちいったりこっちいったりしていたんだろうな』。人懐っこい笑顔とともに出てきた言葉を聞き、そんな光景がすぐ頭に浮かんできました。
それ以前から『面白い選手だなー』という印象。そして、何度か取材を重ねてもその感想は変わりません。例えば20年の「日本女子オープン」。5位タイで初日を終えた後、そこまでレギュラーツアーでなかなか予選通過ができなかった理由を考え、出てきた答えが「う〜ん…なんか呪われてるのかな?(笑)」。こんな感じで愛嬌タップリに放たれるコメントでも、楽しませてくれる選手です。
木下プロといえば、“渋野日向子プロの親友”ということでも知られます。「渋野」、「あやたん」と呼び合う仲。渋野プロも、時にユニークな発言が“シブコ節”として話題になりますが、この2人の気が合うのは言葉選びの感覚を聞いていても深くうなずける。ワイワイガヤガヤおしゃべりを楽しむ姿が容易に想像できます。
