今年は、日本勢も15人が参戦します。ディフェンディングチャンピオンの笹生優花さん、昨年、プレーオフで笹生さんに敗れて2位となったツアー6勝の畑岡奈紗さん、2019年全英女子オープン優勝の渋野日向子さん、先週の米ツアー、バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーで決勝まで進んで2位となった古江彩佳さんら、米ツアーで戦う面々は、当然、出場します。
日本ツアーからは、今季すでに5勝している西郷真央さん、米ツアーでの経験豊富な上田桃子さん、ただ一人先週の日本ツアー、リゾートトラストレディスに出場して優勝したあと渡米した小祝さくらさん。日本で行われた最終予選を突破した濱田茉優さんら6人も含めたメンバーが、どんなふうに戦うのか、とても楽しみです。
私はオレゴン州パンプキンリッジGCで開催された1997年と、ミシガン州オールドウェイバリーGCの1999年の2度、出場経験があります。いずれも、前年の日本ツアー賞金ランキング上位(2位)によるものです。当時も開かれた大会ではありましたが、現在のように海外で予選が行われていたわけではなく、ロレックスランキングなどもなかったため、米国以外の選手が出場するにはまだまだハードルが高かったはずです。
初めて出場して驚いたのは、とにかくゴルフをする環境が整えられていることでした。練習ラウンドからギャラリーがたくさん入っていて、選手がプレーしやすいようにグリーンとティのあいだのインターバルでもボランティアの皆さんがロープでササっと道を作ってくださる。練習場は広く無制限に球を打てるし、必ず名前が描かれた札を立ててくれる…。感動したことを挙げればキリがありません。規模の大きさもケタ違いでした。
当時に比べると、日頃、日本ツアーでプレーする選手にとって、チャンスが大きく広がったのは言うまでもありません。主催のUSGAが、門戸をより広く世界に広げるために米国以外での予選を開催してくれるようになったこと、ロレックスランキング上位の選手に出場資格を与えてくれたことは何よりも大きいですね。