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「女王のマジック点灯ですね」 球筋生かす“ラフからの技術”に西郷真央の強さを見た【辻にぃ見聞】

「女王のマジック点灯ですね」 球筋生かす“ラフからの技術”に西郷真央の強さを見た【辻にぃ見聞】

配信日時:2022年5月3日 11時00分

西郷真央、優勝につながった技術を辻にぃが解説する
西郷真央、優勝につながった技術を辻にぃが解説する (撮影:鈴木祥)
首を痛め2試合欠場したブランクを感じさせない強さを、先週の「パナソニックオープンレディース」で西郷真央が見せつけた。最終日のスタート時につけられていた2打差を、終盤ひっくり返しての逆転優勝。今季7戦4勝という脅威の成績を残す20歳を、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏はどう見たのか。

この副賞はうらやましい…【大会フォト】

■ラフからでもチャンスにつける技術は圧巻

先週、上田のキャディを務めた辻村氏は、初日、2日目と同組だった西郷の強さをロープ内で体感することになった。ティショットについては「パラついてました。滑るショットもあり、西郷さん自身も50点以下、と感じていたのではないでしょうか」と評価。決して完璧だったというわけではなく、故障の影響も感じ取ることができた。

実際に西郷は、第2ラウンド後の会見で「ティショットが(ミスの)許容範囲を超えることが何度かあった。修正するポイントを見つけようとしてるけど、なかなか…」と話していた。その2日目までのフェアウェイキープ数は28ホール中16ホールで、率にして57.1%と決して高い数値とは言えない。

ただ、それ以降のプレーは優勝に値するものだった。まず目を奪われたのが、ラフからのショット。最終日こそフェアウェイキープ数を14ホール中12ホールまで上げてきたが、2日目まではラフからグリーンを狙う…という場面が少なくなかった。ただその2日間は、ともに16ホールでパーオンに成功。ティショットで負ったビハインドを感じさせない数値といえる。

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