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ボールの低スピン化時代に、勝みなみはアイアンを高さで止められるシャフトに変更【QPのクラブチェック】

ボールの低スピン化時代に、勝みなみはアイアンを高さで止められるシャフトに変更【QPのクラブチェック】

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年3月29日 12時20分

勝みなみは女子プロ屈指のハードヒッターらしいセッティングだ
勝みなみは女子プロ屈指のハードヒッターらしいセッティングだ (撮影:佐々木啓)
国内女子ツアーは開幕から4試合を終え、女子プロたちの使うクラブが気になるところ。ティーチングプロ兼クラブフィッターのQPこと関雅史が開幕戦で使用したセッティングを解説する。昨年の「日本女子オープン」でツアー6勝目(アマ時代含む)を挙げた黄金世代の筆頭格の勝みなみ。ここ数年はフィジカルを強化してデビュー当時よりパワーアップ。ツアー屈指の飛ばし屋の14本に迫った。

15歳でアマチュア優勝を遂げるなど、98年度生まれの“黄金世代”を牽引する勝みなみ。昨季のドライビングディスタンスは254.31ヤードで2位。今季も257.00ヤードで現在4位とツアー屈指の飛ばし屋でもある。開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で勝のスイングを間近で見たQPは、「もともとドローとフェードを打ち分けたり、ティショットが上手い選手。テクニックの中にパワーが加わりましたね」とその振りには驚いていた。

クラブにもそのハードヒッターぶりが表れている。ドライバーはスリクソンの『ZX7』で、3番、5番ウッドも「ZX」シリーズで固め、その下はスリクソン「ZX5」の4番と5番アイアンを入れている。「今どきの女子で4番アイアンが入っているのもすごいですが、その上が5番ウッドというのはもっと驚きです」とQP。一般的には5番ウッドの下にユーティリティを入れたいところだが、「5番ウッドで飛距離をコントロールしたり、4番アイアンでもしっかり飛ばせる証拠。ショットメーカーらしさを感じます」。上の番手をショット力でカバーする分、下のウェッジを厚くしている。

ウェッジはPWの下に、50度、54度、58度のウェッジを投入。ウェッジを増やすことで、フルショットで対応できる距離の幅が広がるが、それに加えて「グリーン周りは上げたり転がりしたり、やさしくバリエーションを増やせるメリットを感じていると思います。沖縄でもいいアプローチを見せていました」と、ウェッジを増やすことでショートゲーム力も向上していると分析する。

昨年の最終戦と替わったのがアイアンのシャフトだ。昨年までは日本シャフトの「N.S.PRO 1050GH」を使用していたが、今季からは日本シャフトの「N.S.PRO 950GH neo」に替えた。

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