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「短時間しか集中できないタイプ」 吉田優利は遺伝子分析まで行い、自分の性格を客観視

「短時間しか集中できないタイプ」 吉田優利は遺伝子分析まで行い、自分の性格を客観視

所属 ALBA Net編集部
河合 昌浩 / Masahiro Kawai

配信日時:2022年2月7日 17時30分

「同期はいい友達ですが、私は私。大事なのは、自分がどれだけいいショットを打てているかどうか。周りを気にしている余裕はありません。自分に何が必要かを見極めることが大事だと考えています」

自分自身を客観的に見ることが重要だという吉田。トラックマンを使っての徹底したスイング解析はそのためだが、遺伝子を分析するなどして自分の傾向を探ったりもしていた。

「遺伝子分析で分かったのですが、私は短時間しか集中できないタイプ。練習中はしゃべらないで集中するようにしています。試合ではギャラリーがいたほうが気持ちが入ります。ほどよく緊張していたほうがパフォーマンスが上がるんです」

徹底した自己分析に驚かされたが、もちろんフィジカル面も自分を客観的に見ている。

「ざっくり一年を通したシーズンの感覚はつかめています。今年は調子が悪くなっても復調できるように、昨年の傾向を見直して対策を練っています。一年を戦える体はほぼできてきました。あとは関節の可動域とか細かいところ。トレーニングを重ね、食事にも気をつけて体をつくっています」

体・技・心を整え己の状態を知ることは、アスリートにとって最も大事なことである。それはゴルフでも同じ。だが簡単なようで難しい自分自身を客観的に見るということを、吉田はしっかりと抑え、自分の弱点をしっかりと分析してやるべきことをやっている。20-21年シーズンの吉田のパーオン率は66.02%で57位。75.77%で1位だった稲見萌寧との差は大きい。この差を縮めることで、優勝争いを演じる機会が増えるのは間違いない。当たり前のことを当たり前にやれてこそ、結果はついてくる。自分自身を客観視できている吉田は、必ず結果を出してくるはずだ。(取材・文/河合昌浩)

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