ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

国内女子ゴルフ JLPGAツアー

ライブフォトなど多彩なコンテンツを配信!

新スイングで振り抜いた一撃でライバル撃破 本人も驚いた“もう一丁”のイーグル決着【2020-21年・担当記者が見たベストバウト】

新スイングで振り抜いた一撃でライバル撃破 本人も驚いた“もう一丁”のイーグル決着【2020-21年・担当記者が見たベストバウト】

配信日時:2021年12月10日 09時00分

先手を取ったのは1番、2番と連続バーディを奪った渋野。このまま楽々ムードかと思われたが、そうは問屋が下ろさない。4番、5番で貯金を吐き出して並ばれると、追いつきこそすれど抜かせず。すでに2人のマッチレースとなっていたが、首位を走るソンウは17番でもバーディを奪って、2打差をつけて最終ホールをに入った。

この時追いかけている渋野はいい意味で開き直っていた。「勝つにはパー5の18番でイーグルを獲るしかない」。覚悟が決まったからか、すっきりした表情でソンウに「ナイスバーディ」と声をかけた。打ち下ろしながら510ヤードと距離も短くない18番。今年改造した新スイングでドライバーを振り抜いた打球はピンまで残り198ヤードのところまで転がっていった。もう迷いはない。ドライバーの次に長い3番ではなく、7番ウッドを握った打球は2オンに成功してピンまでは8メートル。ソンウに大きなプレッシャーをかけた。

だが、このイーグルパットは入念にラインを読んで打つもカップまで届かず、タップインでバーディ。万事休す。そう思われたが、ソンウが“決めれば優勝”という80センチのパーパットを外してしまう。勝負は再びプレーオフへ持ち越された。

サドンデスの舞台は18番ホール。今度はイーグルでなくてもいい。そんな状況もアドレナリン全開のシンデレラには関係なかった。「飛ばせば2オンできるパー5。最後は“いけいけゴーゴー”でした」。同じように振りにいったティショットはピンまで221ヤード。つい数十分前よりもボールは手前にあったが、当然のように3番ウッドを握った。

ピンは左。その手前にはバンカーが口を開けているという状況でも躊躇わなかった。勝負をかけたショットはバンカーを超えてグリーン手前に着弾。そこからランも手伝って、ショートサイドの3メートルにピタリとつけた。「もう一生打てない(笑)」という一撃は、相手のソンウも「すごく良かったので、それを見たときはちょっとガッカリした気持ちもありました」と意気消沈するほどだった。今度はど真ん中から沈めてイーグル締め。ソンウにバーディパットすら打たせなかった。

勝負が決まった後、19ホール戦い合った2人は笑顔で抱き合った。「見ていてハラハラドキドキの面白いゴルフができたと思います」。まさに女子ゴルフ版名勝負数え唄。来季はどんなドラマを見せてくれるのだろうか。(文・秋田義和)

関連記事

読まれています

JLPGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催中
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    速報中
  4. DPワールド
    速報中
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト