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1試合1試合、1年1年を積み重ねるプロの毎日〜シーズン終了で思うこと〜【原田香里のゴルフ未来会議】

1試合1試合、1年1年を積み重ねるプロの毎日〜シーズン終了で思うこと〜【原田香里のゴルフ未来会議】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2021年12月1日 12時12分

自分自身と向き合った結果、勝ち取ったものだと言ってもいいシード権。今季の結果を見て感じるのは、長い間シード権を取り続けることの難しさです。初シードの選手が13人。そして、失ったシードを取り戻した選手が7人。当然、今季、持っていたシード権を失った人もいるわけです。”賞金シード“だけで見れば、これを失った選手は19人います。

入れ替えがこれほどあるのは、ツアーの層が厚くなり、選手たちの実力が拮抗してきたからと言っていいでしょう。ツアーにとっては素晴らしいことですが、選手一人ひとりにとっては、それだけシビアになってきたわけです。

初シードの選手の中でも賞金ランキング4位、5位に入った西郷真央選手と西村優菜選手の活躍は驚くばかりです。

「絶対にもう一度シードを取る」という気持ちが強くないと難しい“復活組”にも注目したいですね。特に、3シーズンぶりのシードを獲得した藤田さいき選手は、ベテランらしく長いシーズンでも心身をうまく調整することができたのだろうな、と感じます。11月22日に36歳になったということを考えても、気持ちを切らすことなくいられたのはすごいことです。本人のモチベ―ションの維持はもちろんですが、周囲のサポートも大きかったでしょう。藤田選手ほどのベテランになれば、いつもいつも張りつめていることができない、ということはよくわかっているはずです。そのなかで自分をコントロールしたのだと思います。

残念ながらシードを失ってしまった選手たちにはみんな、頑張って復活を目指してほしいと強く思います。

福田真未選手(賞金ランキング57位)、成田美寿々選手(同102位)はそろって29歳。この2人に限ったことではありませんが、女性は、これくらいの年齢でゴルファーとしてだけでなく、人生そのものを改めて考える人が多いのではないでしょうか? その長い人生の中で、ゴルフが占める割合を探りつつ、再びツアーの第一線で活躍して欲しいと願っています。

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