このとき、古江は15番ホールを終えて、首位の三ヶ島かなとは2打差。稲見がこの位置にいる限り、逆転するには優勝が絶対条件だが、古江に追い風は吹かなかった。16番パー3でバンカーから寄せきれずボギーでトップとは3打差。17番パー4で三ヶ島が2連続バーディによってトータル11アンダーまで伸ばすなか、古江はチャンスを外してパーと5打差が開き、望みはついえる。最終ホールをパーで終えると、トータル6アンダー・3位タイ。最後まで粘りを見せたが、古江の逆転賞金女王は叶わなかった。
終わって見れば、稲見は9位タイ。「うれしいというのが一番。自分ができる最低限はクリアできたので、よかったです」と安どの表情を浮かべるとともに、ツアーフル参戦初シーズンにして、涙の賞金女王の座を射止めた。
