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東京五輪銀メダルにシーズン9勝 賞金女王・稲見萌寧、記録ずくめのシーズンを振り返る

東京五輪銀メダルにシーズン9勝 賞金女王・稲見萌寧、記録ずくめのシーズンを振り返る

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2021年11月28日 15時32分

見事に賞金女王の座についた稲見萌寧 今シーズンの戦いをプレーバック
見事に賞金女王の座についた稲見萌寧 今シーズンの戦いをプレーバック (撮影:村上航)
過去最高となる52試合のシーズンが終わり、賞金女王を手にした稲見萌寧。2年に渡る長期シーズンでいかにして頂点に立ったのか。その軌跡を振り返ってみたい。

涙を流して女王戴冠を喜ぶ稲見萌寧【写真】

前シーズンとなる2019年の「センチュリー21レディス」でツアー初優勝を果たし、初めてシード選手として臨んだ今シーズン。19年はその前年にサードQTで敗退したためフル参戦の権利はなく、リランキングで上位に入って後半戦の出場権を得ていた。つまり、本格フル参戦は今季が初めてだったのである。

コロナ禍の影響で大会中止が相次ぎ、開幕戦となった6月の「アース・モンダミンカップ」は13位タイ。その後、2019年賞金ランキング上位の資格が繰り下がったことで、海外メジャー「全英AIG女子オープン」に出場を果たした。初の夢舞台は風に翻弄されて、123位タイで予選落ち。「コースで心を折られ過ぎて、逆にまっすぐになった感じです(笑)」と自虐コメントも出るなど洗礼を浴びた。

日本復帰戦は9月の国内メジャー「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」。ここは予選落ちを喫したが、次戦で復調し8位タイに入ると10月の「スタンレーレディス」でペ・ソンウ(韓国)、淺井咲希との三つ巴のプレーオフを制してツアー通算2勝目をマーク。だが、この後は何度か上位に顔を出すものの勝ち星はなく20年は1勝で終わる。この時点では世界ランキングも63位で、日本勢5番手。後に日本代表争いをすることになるとは思っていなかっただろう。

快進撃の幕開けは21年2戦目となった「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」。強風のなか3ホールに渡って行われた永井花奈とのプレーオフを制すると、4月には「ヤマハレディース」、「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で2週連続優勝。さらに1週挟んで「フジサンケイレディス」も制して月間3勝を挙げた。

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