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「もう一生打てない(笑)」渋野日向子の“ハラハラドキドキ”逆転劇を生んだ18番でのスーパーショット

「もう一生打てない(笑)」渋野日向子の“ハラハラドキドキ”逆転劇を生んだ18番でのスーパーショット

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2021年10月31日 17時19分

さらなるスーパーショットを見せたのが、その後のプレーオフ。バーディ狙いか、または思い切ってイーグルを狙いに行くのか注目を集めたが、「飛ばせば2オンできるパー5。最後は“いけいけゴーゴー”でした」と振りにいったティショットをピンまで221ヤードのフェアウェイに置くと、迷わず3番ウッドを選択する。

ピンは左。その手前にはバンカーが口を開けているという状況でも迷わなかった。勝負をかけたショットはバンカーを超えてグリーン手前に着弾。そこからランも手伝って、左3メートルにピタリとつけた。

「右から寄って行ってくれたらいいかなと思ったが、自分が向いた方向がピンに近かった。ひっかけてもバンカーに収まるかなと思っていました。クッションの位置も狙っていないです。あわよくばそこに落ちてくれればと。グリーンに乗ったら転がっていくのも分かっていましたが、スプーンで高さも出ないし、200はキャリーでは出ないなと。マン振りというよりは狙い撃ちという感じですね。ピンの左につくこと自体、もう一生打てないと思います(笑)」

相手のソンウも「すごく良かったので、それを見たときはちょっとガッカリした気持ちもありました」と戦意を喪失させるほどの一打で大歓声を引き出すと、今度はど真ん中から沈めてイーグル締め。ソンウにバーディパットすら打たせない完勝で、3週前の「スタンレーレディス」に続くツアー6勝目を挙げた。

6月に出場した海外メジャー「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」の2日目。上がり2ホールでバーディ、イーグルを奪いぎりぎりで予選を通過した時にギャラリーから「面白いゴルフをしてくれてありがとう」と言われたことがきっかけで“見ていて面白い”ゴルファーになりたいと思うようになった。18番で魅せたスーパーショットの数々は、きっとギャラリーたちの記憶に残ったに違いない。(文・秋田義和)

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