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「集大成」のスーパーショット3連発で決めた号泣V! これが渋野日向子“進化の証し”

「集大成」のスーパーショット3連発で決めた号泣V! これが渋野日向子“進化の証し”

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年10月10日 18時40分

結果というかたちで成功を示して見せた
結果というかたちで成功を示して見せた (撮影:村上航)
<スタンレーレディス 最終日◇10日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6592ヤード・パー72>

536ヤードの18番パー5で行われたプレーオフ2ホール目。ペ・ソンウ(韓国)が放った1.2メートルのバーディパットがカップ左を抜けると、渋野日向子は両手で顔を覆い号泣した。実に1年11カ月ぶりとなる勝利。「勝てなかった2年間は短いようで長かったのか、長かったようで短かったのか分からないですけど、いろいろ思い出した。いろいろな人に、いい報告ができるなと思ったら涙が出ました」。さまざまな感情と感謝の思いが込み上げた。

渋野日向子の最新ドライバースイングをコマ送りで

1打差を追い迎えた正規の18番パー5。バーディ以上を奪わなければ優勝の道が閉ざされるプレッシャーのなか、渋野が最高のショットを見せた。ピンまで95ヤードの3打目。52度のウェッジで放った一打が、ピン1メートルにピタリとつく。「あのホールのすべてのショットが、スイング改造してきた集大成」。今持っているすべてを出し切って、土壇場でトータル10アンダーのトップに並んだ。

その後、1組後でプレーしていたアマチュアの佐藤心結(みゆ、明秀学園日立高3年)が18番をパーとし、優勝の行方はプレーオフへ。この佐藤、そしてソンウ、木村彩子との“四つ巴”決戦となったが、そこでもやはりウェッジが最高の輝きを放った。

1ホール目は、ピンまで88ヤードの3打目で54度を握るとこの一打が、ピン奥に着弾。そこからスピンで戻り、あと一筋違えばイーグルというスーパーショットになった。グリーン周りにいた選手、関係者からは歓声と拍手。それを聞くと手を口にあて「え? 何?」と言って驚きの表情を浮かべた。無観客のはずのコースが沸きたつなか、“お先”にとバーディを奪った。

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