台風が接近するなか行われた初日に4アンダーをマーク。ツアー初優勝を狙う仲宗根澄香が、首位の大里桃子に2打差の2位と好発進を切った。2日目が荒天により中止となったことで、大会は残り18ホールで優勝が決まる短期決戦となった。その最終日を、大里、そして3アンダー・3位タイにつけ、こちらも初勝利を目指す植竹希望とともに最終組で回る。
これくらいの強風が吹いてました【大会ライブフォト】
強風が吹く難コンディションのなか、4つのバーディ奪取に加え、ボギーフリー。「ここ最近2〜3メートルのパットが入らないことが多かった。でも今週は上手く入ってくれました」と、グリーン上の好調さをスコアの要因に挙げた。「キャディさんが言う風の方向を信じて打ち切ることができたので、そこもよかった」と、コンビの信頼関係もバッチリだ。
5度目の挑戦で2015年にプロテスト合格。その後、下部ツアーでは4勝を挙げるも、なかなかレギュラーで結果を残せなかった29歳だが、今季はすでにトップ10入り6度と活躍を続ける。ここまでの獲得賞金は4012万6546円(ランク38位)で、来年のシード入りも確実な状況になっている。そうなると、ここで欲しいのは“初優勝”の3文字だ。
「初日をこの位置で終えたことがない。2日目はいい位置からスタートすることが新しい自分の発見になると思う。そこがすごく楽しみです」と、ゴルフに対する向上心も尽きることがない。苦労人は変則日程となった大会で2人の黄金世代に囲まれながらも、集中を切らさずプレーを続けていく。