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菊地絵理香、4年ぶりV! ウェッジのように打てる曲がらないティショット&ショートパットへの自信【辻にぃ見聞】

菊地絵理香、4年ぶりV! ウェッジのように打てる曲がらないティショット&ショートパットへの自信【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2021年6月29日 11時00分

■フェアウェイキープ選手権も菊地が制す
さらに、菊地本来のショットの安定感も光った。ティショットではドライバーだけでなく3番ウッドや5番ウッドも使い、4日間のフェアウェイキープ率は、パー3を除く56ホール中43回の76.79%で全体1位の数字だった。「一番フェアウェイから打っていたのが菊地さん。結局、最終的にはフェアウェイキープ選手権だった。なぜなら今回は僕が過去に10度見た大会のなかで、一番ラフを深くしていた」と辻村氏は話す。

練習日のときから成田美寿々など何人かの女子プロがラフの深さを自身のSNSにアップしていた。ひとたび深いラフに入れれば、出すだけで精いっぱいということも。ここで辻村氏が驚きの事実を明かす。

「ラフの深さは3通りありました。そんなに深くないところと、深いところ、それに超深いところの3通り。例えば、16番の右ラフや18番の左ラフは超深い。そこに入れるとウェッジで出すだけ。菊地さんは練習ラウンドで、ここはダメだというのをチェックしていて、しっかりマネジメントできていたのです」

菊地は全体1位のフェアウェイキープ率を誇りながら、例え外しても入れていいラフと割り切り、決して入れてはいけない深いラフは避けていたというのだ。結果として菊地は、4日間で22個のバーディを奪い、ボギーは2つだけだった。

■息の長い活躍を続ける菊地の武器はウェッジ
いま、国内女子ツアーで活躍しているのは20台前後の選手たち、現在の賞金ランクトップ10に30代以上の選手は、菊地(32歳)と申ジエ(33歳・韓国)しかいない。菊地は12年から9シーズン連続で賞金シードを守っている。20代の選手のような飛距離を持たない菊地が、入れ替わりの早い国内女子ツアーで、どうして息の長い活躍ができるのか。

その理由を「ゆったりとスイングできること」と辻村氏はいう。どういうことなのか? 「ショットに関して、ドライバーからウェッジまで『打っている』という感じではなくてフェースに『乗っかっている』感じに見える。この大会でも、これだけフェースにボールが喰いついていれば、ボールは曲がらないと正直思いました」。

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