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メジャー並みの難易度を攻略 勝みなみのアマも意識したいパッティングのセットアップ【辻にぃ見聞】

メジャー並みの難易度を攻略 勝みなみのアマも意識したいパッティングのセットアップ【辻にぃ見聞】

配信日時:2021年6月1日 19時07分

もちろん、昨年から取り組んだトレーニングの効果も見逃せない。「マッスルバックのアイアンでしっかり球を上げるには男子並みのパワーがいる。勝さんは広背筋、体幹が強い。だから上に舞い上がっていく球が打てる。そこにもポテンシャルを感じます」。アイアンは同じスリクソン契約の松山英樹と同じもの。また、今大会で4番アイアンを入れていたことも見逃せない。

そのショットに加えて4日間の平均パット数は25.50。全選手で2番目となる数字だ。「勝さんのパッティング技術はピカイチ。ロフト角がしっかりと座るいちにパターのヘッドを置き、スクエアに構えてミスヒットしない。だから出球は正確だし、ラインに乗る。選ぶパターを見ても顔や座りを大事にしているのが伝わってくる」。今季の平均パットは1ラウンドあたりが1位(28.3333)、パーオンホールが2位(1.7676)。この長所にショットがついてきた形だ。

構えにアマチュアが参考にしてほしいポイントがあるという。「勝さんは人よりもアップライトに構えて、少しつるようなかたちで持っています。だからヘッドの重さを感じた振り子のようなリズムで打てます。これが一定だからスピード感をつかみやすいし、タッチが合う」。一方でアマチュアはどうか。「多くのアマチュアの方はハンドダウンしすぎてライ角がうまく座れていません。パターにはロフト角が4度ある。下がり過ぎればヘッドは左を向きます。座りが良くなれば、自然と芯が打ちたい方向に向きますよ」

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、山村彩恵、松森彩夏、永井花奈、小祝さくら、吉田優利などを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

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