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延期期間で飛距離大幅アップ トップアマ六車日那乃が踏み出す「世界一」への第一歩【いざプロテスト突破へ!】

延期期間で飛距離大幅アップ トップアマ六車日那乃が踏み出す「世界一」への第一歩【いざプロテスト突破へ!】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年2月17日 07時00分

昨年はプロツアーでも存在感を発揮する一年だった。8月の「NEC軽井沢72ゴルフ」では34位でローアマチュア賞を獲得。そして続く「ニトリレディス」では優勝争いに加わり、笹生優花、小祝さくらとともに最終日最終組入りも果たした。そして北海道での戦いを、六車は「一番大きな経験」と振り返る。

この最終日は、国内女子ツアー史上初めてセカンドカットが実行されるほどの強い雨と風に見舞われた。それが影響し六車のゴルフも「82」と大荒れの結果となり、スタート時の3位タイから19位タイまで順位を落としてフィニッシュした。「(優勝した)笹生さんや、(2位だった)小祝さんは、そのなかでもスコアを崩さなかった。ここから雨風の対策とか、雨のなかで必要になるパワーを意識するようになりました」。ここで強く感じた“不足部分”を延期期間で補えたのだから、それは自信へとつながる。

そんな六車に、初めて経験するプロテストのイメージについて聞くと、「ピリピリしていていつもと違う空気なのかなと思います。試合と同じ気持ちで臨みたいですけど、そうはいかないのかなという不安はあります」と答えが返ってきた。この“不安”を払拭するため、昼はコースでの練習、夜は就寝時間まで自重トレーニングやパター練習を行い、学校にいる時も「ずっとゴルフのことばかり考えています」と、まさにゴルフ漬けの生活を送っている。とはいえ、今見据えているのは、数カ月先のことだけではない。

「プロテストに受かることがゴールではないですし、その先を目標にして練習しています。これに追いつくようにやっていけば、たぶんプロテストも通過できると思います」

まだ高校卒業前の18歳は、今ゴルフ人生におけるこんな未来予想図を立てている。1年後に『ツアー優勝』、3年後に『2024年パリ五輪金メダル獲得』、5年後に『世界で戦って、ランキングトップ10入り』というのが、それ。そしてその“先”に通じるための入口に設定しているのが『プロテスト合格』だ。口調を聞くとおっとりという印象を受けるが、「男っぽい性格で、負けず嫌いだと思います」と自己分析するように、語られる言葉の節々からはしっかりとした“芯の強さ”が感じられる。

ナショナルチームメンバーで、現在日本アマチュアランク2位につける六車は、最終プロテスト(6月22〜25日、茨城・静ヒルズCC)からの出場となる見込み。一番大きな目標に掲げるのは「世界一になって特別な存在になること」。この達成に向け、まずは茨城で“スタート地点”に立つ。

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