ゴルフをしに行っているというだけなら、それでもいいでしょう。私の場合は、ゴルフは仕事で、あとは自分の時間と考えてのアメリカ生活でしたから、日本にいるときと同じかそれ以上に、合間に色々なことをしていました。友達になったツアー仲間と観光したり、動物園や水族館に行ったり、釣りに行ったり。だから10年以上も長い間、いられたともいえるでしょう。
転戦スタイルは人それぞれなので何ともいえないし、年代によって考え方も違うかもしれないので、一概にはいえません。共通するのは、どこに行ってもケガをしないように気をつけることくらいでしょうか。もっとも、私も指を切ったり、アイロンでやけどをしたりと色々やってしまっているのですが(笑)。
とにかく、経験値を積んでいくことが、ゴルファーとしての厚みを生み出し“引き出し”を増やすことにつながるのは間違いありません。
2021年については、まだ世界のウイルス感染がどうなるかわからないので何ともいえません。それでも、選手たちには2020年に培った自分としっかりと向き合って、考える力を養って欲しいものです。安心、安全にトーナメントが開催できること、それをファンのみなさんに見ていただけるようになることを心から願っています。
聞き手・小川淳子