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スプーン握る手に戻った「自信」 堀琴音が描く「シード復帰」への道【“返り咲き”目指す女の2020年】

スプーン握る手に戻った「自信」 堀琴音が描く「シード復帰」への道【“返り咲き”目指す女の2020年】

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2020年12月18日 12時00分

今の目標は「シード復帰」 堀琴音の2020年はどんな1年だった?
今の目標は「シード復帰」 堀琴音の2020年はどんな1年だった? (撮影:福田文平)
2020年のステップ・アップ・ツアー最終戦となった11月の「カストロールレディース」会場に、3番ウッド(スプーン)を握って気持ちよくティショットを放つ堀琴音の姿があった。「スプーンだと違和感なく振り抜ける。(飛距離も)ドライバーと大して変わらないですね。このスプーン飛ぶんですよ」。そう言ってニコリと笑う。

“雰囲気”がガラリ 堀琴音のパーティウェア姿

QTランク164位で臨んだ今年のシーズンは、レギュラーツアー3試合、ステップ・アップ・ツアー5試合に出場。レギュラーで予選通過を果たすことはできなかったが、ステップでは10月の「かねひで美やらびオープン」11位タイ、そしてカストロール6位タイと、しり上がりの状態で1年を終えることができた。

「(カストロールでは)ティショットの時にスプーンを多めに使ったおかげで、フェアウェイから打てる場面がたくさんありました。そこからだとゴルフが楽で。フェアウェイからなら問題がないんだなって、1つ自信が増えました」。1年の最後に、来年へとつながる“選択肢”を得ることもできた。

堀が賞金シードを失ったのは18年シーズンのこと。ドライバー不振がたたり、賞金ランク114位に終わったのがこの年だった。そこまでは順調なキャリアを歩んだ。14年にプロテストに合格すると、翌15年には賞金ランク33位(約2930万円獲得)となり、シード選手の仲間入りを果たした。16年も、当時アマチュアだった畑岡奈紗に一歩及ばなかったものの「日本女子オープン」で2位になるなど活躍。キャリアハイとなる約7052万円(賞金ランク11位)を稼ぎだした。

しかしシードから陥落した18年、さらに19年とここ数年は苦しいシーズンを過ごしている。昨年の獲得賞金は42万6000円でランク150位。QTでも結果を残すことができず、今はステップ・アップ・ツアーを主戦場に“再浮上”の糸口を探している。

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