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若手が切り開く将来を支えるツアーになるには?【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

若手が切り開く将来を支えるツアーになるには?【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2020年11月24日 18時00分

ただ、組織の能力がなければ、どちらも宝の持ち腐れとなる。形だけ、権利だけ持って、金銭的にも運営能力的にも他に依存するのでは、成り立たないからだ。

話が少し逸れたが、どんな形であれツアーが盛り上がり、成長していくためには実力のある選手の存在は不可欠だ。それを考えると、笹生や古江、小祝らの台頭は喜ばしいことのはずだ。コロナ禍で延期となっていた今年のプロテストは来年3月以降に行われることで日程が発表された。こうしてどんどん若い血が入り、新陳代謝が行われ、ツアーは厚みを増していく。子供の頃にプロの試合を見てあこがれた選手たちが後を追うようにプロになり、活躍する構図が続けば、日本の女子プロたちのレベルは上がっていくだろう。では、それを支える側はどうだろうか。

12月には日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事選挙がある。会員の投票で理事7人が選出され、理事の互選で会長、副会長が選ばれる。小林浩美会長の再選なるかどうかが一番の注目だが、その先に待っているのは何か。次から次へと入って来る若い選手をしっかりと受け止め、育てるだけのツアーにするには、根本から考える必要がある。投票権を持っているのはJLPGAの会員たちが、目先ではなく長い目で自分たちの将来を左右する選挙にしっかりと考えて臨み、どんな答えを出すのか。いつもとは違う1年で、考える時間はじっくりあったはずだ。(文・小川淳子)

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