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小祝さくらもその“差”を痛感 パットが導いた笹生優花の2戦連続優勝

小祝さくらもその“差”を痛感 パットが導いた笹生優花の2戦連続優勝

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2020年8月31日 07時00分

安定したパットで小祝さくらにスキを見せることなく優勝をつかんだ
安定したパットで小祝さくらにスキを見せることなく優勝をつかんだ (撮影:村上航)
<ニトリレディス 最終日◇30日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>

とても19歳のルーキーとは思えないほど涼しい顔で、勝負どころのパットを次々と流し込む。小祝さくらとの激しい一騎打ちを制し、トータル13アンダーで優勝した笹生優花。2人の一騎打ちとなった戦いは、グリーン上がその明暗を分けた。

女タイガー・笹生優花のドライバースイング【連続写真】

前半は抜きつ抜かれつ、互いに食らいつくような展開。トータル10アンダーで並んでいた4番パー3では、小祝が8mほどの長いバーディパットを決めれば、笹生も5mを決め返す。優勝を争う相手への“ライバル心”のようなものも感じさせた場面だが、決して「相手は意識しない」のが笹生のスタイル。「先に入れられると自分も入れないと、という気持ちにはなります」という気持ちも湧くが、「それを意識したからといってパターが入るわけではないので」と、割り切ってアドレスに入る。

前半を終え笹生の1打リード。後半11番では歩調を合わせるかのように両者ボギーとしたが、直後の12番パー3で、笹生が優勝に大きく近づくプレーを見せる。ラフから残り19ヤードのアプローチを直接決めるチップインバーディで2打差がつくと、笹生はそこからは“入れごろ、外しごろ”といった微妙な距離のパーパットを決め続けた。「(勝負どころは)考えていなかったです。最終ホールまで何が起こるかわからないので」と、同組の小祝にスキを見せることもない。ようやく最後のウィニングパットを沈めると、小祝のもとに向かい一礼。ヒジタッチで、お互いの健闘をたたえ合った。

特に後半は、パットでピンチを切り抜けた笹生と、チャンスを生かせなかった小祝という構図になった。小祝は1日のラウンドを振り返り「今週もパットが課題になりました。パットが下手なんだなと思う」と反省の言葉を口にした後、「優花ちゃんは、パターが入っていました。自分もああなれたらと思って見ていました。差をすごく感じました」と、最後についた“2打差”の大きさを受け止めた。

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