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国内開催は進むのか 韓国女子ツアーの運営マニュアルを見てわかったこと

国内開催は進むのか 韓国女子ツアーの運営マニュアルを見てわかったこと

配信日時:2020年5月19日 15時00分

これらの大項目の中身を見ると、細かな項目がぎっしりと詰まっており、各方面の担当者やコース内での導線といった項目が一目で分かる。KLPGAは今回の大会に際し協会の基金を崩して賞金を増額。予選落ち選手にも賞金を配分するなど、職場を失った選手のために何が何でも開催するという気概が見て取れた。

アン・ソンジュは3日目終了後、日本メディア向けのリモート会見で「ここまでやるんだと思いました」と現場での感染拡大防止策について明かした。逆にいうと、“ここまで”と思えるほどにやらなければ、開催に踏み切ることはできない。KLPGAのこのマニュアルを見れば、リスク回避には相当な覚悟が必要だということだ。

米国男子ツアーも6月11日の再開を目指し、大会運営に関するガイドラインをすでに発表。観客がどこにいるか一目で分かるようにチップで管理するなど、安全な開催案をいくつも検討している。さまざまなケースを想定して動けば、大会は開催できるとの判断。もちろん今後の感染拡大の進行度合いによっては日程変更の可能性も残すが、まずは動き出すことが重要ということだろう。

世界的な開催への動きが加速する中、国内の男女ツアーはいまだ開催の目処が立っていない。男子は6月いっぱい。女子は6月最終週の「アース・モンダミンカップ」が開催に向け動いているといわれているが、7月も2大会の中止が決定している。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)も大会開催に向けての運営方針について苦慮していると思われるが、早めに方針を発表することによって選手に安心感を与えるのも確か。協会が主催権を持たない国内ツアーにおいてはスポンサーの力が強いが、そろそろ“コロナとともに”という観点で運営方針が発表されることを期待したい。

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