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新型コロナ“後”を見据えてやるべきこと【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

新型コロナ“後”を見据えてやるべきこと【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2020年4月7日 18時00分

以前にも書いたが、世界中でそうした動きを個人的にしているアスリートはどんどん増えている。疲れた人々の心に潤いを与えるだけでなく、事態終結後の自分たちに可能性を残すことにつながる。これまでのファンはもちろん、それを見ることで新たに興味を持つ人が増えるからだ。そうなれば、今のスポンサーを失っても、今回のことで逆に力を付けた(これは決して悪いことではない)違うスポンサーを得られるかもしれない。

これまでの多忙な日々から、いきなり自宅で過ごす時間を手にすることになって、時間を持て余している人は多い。「DVDを借りまくった」、「Netflixが頼り」、「読書三昧」、「凝った料理を作る」など、方法は人それぞれだ。その中に「スポーツを見る楽しみ」、「アスリートと親しむ時間」を入れることができたら、見る側も、見せる側も、ハッピーな時間を過ごし、将来にもつながるはずだ。

個人や有志で努力しているアスリートは、ゴルフ界にもいる。だが、まだまだ足りない。個人だけでなく、ツアーをつかさどる組織が、しなければならないこと、できることは山ほどあるはずだ。だが、現在のところJLPGAにその姿勢は全く見られない。試合中止のお知らせを掲載し、ディフェンディングチャンピオンのコメントすらない。過去の記録や写真でお茶を濁すのは、20年前の感覚だ。SNSもウエブサイトとほぼ変わらず、双方向のやり取りもろくにない。唯一、動画が見られるオフィシャルYouTubeチャンネルは、最新のものが昨年11月のプロテストという有様。新鮮味がないようでは、新しいファン獲得どころか、既存のファンを手放し、帰ってこないスポンサーが出る可能性も十分考えられる。待つだけではなく、できる限りのことをして備える必要を、今さらながら考えなくては、明日はない。(文・小川淳子)

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