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全英のウイニングパットはまさに象徴 2つのドリルでつくり上げられた渋野日向子のパッティング【女子プロの匠】

全英のウイニングパットはまさに象徴 2つのドリルでつくり上げられた渋野日向子のパッティング【女子プロの匠】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2020年1月31日 12時09分

全英最後のパッティングも重心は低いまま
全英最後のパッティングも重心は低いまま (撮影:村上航)
上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が、女子プロの中でも特に“うまい!”と思う選手のプレーをピックアップし解説する「女子プロの匠」。今回は渋野日向子のパッティングをチョイス。

これが“壁ドン”パット!うまさの秘訣を一コマずつチェック!【パッティング連続写真】

2019年すい星のごとく現れたニュースターの数あるプレーのなかでも特に注目を集めたのがパッティング。“壁ドンパット”と評されるその強気のパットで、同年の平均パット数(パーオンホール)は名手・鈴木愛に続く2位(1.7582)につけた。

全英AIG女子オープン」の優勝がかかった場面でも6メートルのバーディパットを沈めたシーンはゴルフ界のみならず日本のスポーツ界全体で見ても19年を象徴する場面の1つだったといえる。そんな渋野のパッティングを辻村氏は「同じ『うまい』でも、鈴木さんとはまた違うタイプ。どちらかと言えば渋野さんは基本に忠実です」と評する。

「渋野さんは強気のパッティングとよく言われますが、パンチが入っているわけではありません。全英の最後は、下りのスライスライン。パンチが入らないのはもちろん、右に押し出すことなく、また“緩むことなく”、しっかりと“つかまって”いなければ絶対に決まらないラインです。それができているからタッチが合えばしっかりと入ります。気持ちが強いのはありますが、狙い通りの球を打っている、という大前提があります」(辻村氏)

とはいえ、同じ強気のパッティングが持ち味の鈴木と大きく違うのは特殊な動きがないこと。「転がりが良いといっても、鈴木さんのようにインパクト後のヘッドの動きをアッパー気味にして“あえて”ボールの回転を作っているわけではなく、渋野さんのフィニッシュは低く出していく。体全体で押し出して転がりの良さを生み出している。アマチュアの方が参考にしやすいのは渋野さんのほうだと思います。1つ1つの動きが基本通りです」

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