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最下位からの予選通過 「ここからはじまった」快進撃、思わぬ大記録から幕を開けたシブコ伝説【プレーバック・渋野日向子2019 4月編】

最下位からの予選通過 「ここからはじまった」快進撃、思わぬ大記録から幕を開けたシブコ伝説【プレーバック・渋野日向子2019 4月編】

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2019年12月24日 07時53分

このときは、ツアールーキーが大叩き、程度の認識しかなかったが、事件は2日目も続く。「コーチから“やれるだけやってこい”と言われたので攻めようと思っていました」と10番の最終組からスタートすると、序盤から順調にバーディを重ね、18番パー5では2オンに成功してイーグルを奪取。その後も上がりでバーディを決めて「66」。前日から15打も縮めて、予選通過圏内の50位タイに滑り込んだ。

「私にも意味が分かりません。99%通ると思っていなかったので、こんなに予選通過がうれしいことはないですね。感激と驚きで泣きそうです」と地獄からはい上がり、「明日は最終日を回れるよろこびをかみ締めながらプレーしたいと思います」と、意気揚々と日曜日へと向かった。

3日間競技で最下位から予選通過を果たしたのはツアー制施行後、2003年の竹末裕美以来2人目。大カムバックを果たした渋野は、最終日を4アンダーで回り、なんと20位タイで大会を終え、「あそこから始まったのかなと思います」とその後の快進撃のスタート地点に、熊本の地を挙げた。

翌週の「フジサンケイレディスクラシック」はこのカムバック景気に乗り、初日を26位タイにまとめると、2日目には7位タイに浮上。首位と5打差で最終日に入った。差が開いているとはいえ、上位陣にはツアー未勝利選手がひしめく中で、逆転の可能性を残してのスタート。前半だけで2つスコアを伸ばすと、後半に入っても16番までに3つバーディを奪い、首位戦線へ。ところが難関17番パー3でダブルボギー。「63」をマークして大逆転を果たした申ジエ(韓国)に一歩及ばなかった。

自己最高の2位タイに入り、ブレイク幕開けの予感がますます強くなった。翌週の「パナソニックオープンレディース」は今季初の初日60台の滑り出し。最終的には13位タイだったものの、3日間アンダーパーを並べ、あの衝撃のメジャー優勝へとつなげていく。

【4月の成績】
ヤマハレディースオープン葛城
27位タイ
スタジオアリス女子オープン
16位タイ
KKT杯バンテリンレディスオープン
20位タイ
フジサンケイレディスクラシック
2位タイ
パナソニックオープンレディース
13位タイ

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