吉本ひかるが髪を下ろしたら…
2016年にアマチュアながらステップ・アップ・ツアー「ルートインカップ 上田丸子グランヴィリオレディース」で優勝するなど、勝みなみ、新垣比菜らと同様に“黄金世代”として早くから活躍していた吉本。勢いそのままに17年のプロテストで一発合格を果たしたが、同年のQTでは51位に終わり、18年はフル出場の権利を得られず。19試合の出場にとどまった。
それが開花したのが19年。QTランキング21位の資格で前半戦の出場権を得ると「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」で4位タイ、「KKT杯バンテリンレディス」、「フジサンケイレディス」で2戦続けて2位に入るなど序盤から大活躍した。優勝こそなかったが、何度も上位に顔を出し、初シードを獲得しただけでなく、出場者が限られる「TOTOジャパンクラシック」、「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場するなど飛躍の一年となった。
そんな吉本が“今年の一打”に挙げたのが、公式戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」でのショットだった。同級生・畑岡奈紗と最終日最終組で争ったメジャーだ。
3日目を終えて首位の畑岡とは2打差の2位。十分に逆転のチャンスがある位置からスタートしたが、1番から連続バーディを奪う畑岡に対し吉本はパーを並べる展開。ジッと機会をうかがうなかで迎えたのが7番パー5だった。