渋野の夕方の練習もいまや有名となっているが、この日はアプローチ練習、そしてパッティングドリルを入念に行った。隣には鈴木。黙々と球を転がす隣で、いつもと変わらぬ表情で渋野も自身のドリルを繰り返した。
ここまできたら根性、そして意地のぶつかり合い。口にはしないが女王への強い思いが見え隠れする。様々な気持ちが交錯するなか、日が暮れるまで続いたパッティング練習は渋野が先に切り上げ、最後に残ったのは鈴木だった。クライマックスに向けて備える女たちの無言の姿が夕日に照らされた2日目。3日目はどんなドラマが生まれるのか。(文・高桑均)