「頑張ればもうちょっと伸ばせたかな。でも2アンダーで回れた良かった」。最低限どころか、首位のテレサ・ルー(台湾)に離されることなく折り返し地点を迎えた。逆転賞金女王の条件は2位以上。ライバルの鈴木愛と申ジエ(韓国)の結果にもよるが、ともにトータル1オーバー・17位タイに低迷するなか、「明日いいゴルフができて、いい位置にいたら考えるかもしれないけど、なるべく考えないように頑張ります」と邪念は振り払い、ベストを尽くすのみだ。
本格初のルーキーイヤーで公式戦2勝は史上初。数々の記録を打ち立ててきた渋野の1年ものこすところあと36ホール。歓喜の日曜を迎えるためには大事な3日目。無欲で気負いなく、ムービングデーを乗り切る。(文・高桑均)
