「教えるのは好きですけど、そうすることで選手としての闘争心はなくなると思った。そういう年になったのかな」と佐伯は口にしたが、「彼女たちの目標に対してお手伝いできれば」と今後もこの関係は続きそう。佐伯自身がツアーを戦うなかで、若い選手たちからかつて目標にされていたことなどを知り、よろこびを感じたこともあり、「目標にされる選手を目指してほしいですね」と“弟子たち”へ期待をこめた。
「13年やったことをかみしめながら楽しみたい」というのが、今週の目標。今大会の予選ラウンドは原江里菜、宮里美香との同組が決まっているが、この3人は06年にドーハで行われたアジア大会でチームを組んだメンバーでもある。「そういう話もしながら回りたいと思います」。会場は違うがツアー7勝のうちの1つが、12年でつかんだ今大会でのもの。寒さを増す愛媛県で、長年ツアーを支えた実力者がひとつの区切りをつける。(文・間宮輝憲)
