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「なんて面白いんだろう」“新生”成田美寿々が4打差で逆転勝利

「なんて面白いんだろう」“新生”成田美寿々が4打差で逆転勝利

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2019年4月7日 18時43分

バーディ締めで魂のガッツポーズ! “逆転の成田”が真骨頂を見せた
バーディ締めで魂のガッツポーズ! “逆転の成田”が真骨頂を見せた (撮影:佐々木啓)
ヤマハレディースオープン葛城 最終日◇7日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6,564ヤード・パー72>

開幕前は、「優勝」の2文字など考えてもいなかった。本大会への出場は今年で6度目。そのうち予選落ちは3度と苦手意識の高いコースで、成田美寿々がアン・ソンジュ(韓国)との4打差を巻き返して勝利をつかんだ。

成田美寿々といえばこのポーズ【写真】

開幕からここまでの4試合は不調が続いていたが、この日は「ショットの調子が本当に良かった」と絶好調。1番パー4からティショットをフェアウェイにおいて「よし!」とエンジンをかけると、1.5mにつけてバーディ発進を決めた。前半をイーブンでまとめたソンジュに対し、2ストローク縮めて後半へ。11番でバーディを奪って1打差に詰めると、本大会で最高難易度の12番パー4もバーディを獲ってトータル4アンダー・首位に並んだ。

その後は14番でボギーを叩いたソンジュが一歩後退したが、17番で約8mのバーディパットを沈めて食らいつく。トップに2人が並んだまま迎えた最終18番パー5(527ヤード)では、残り233ヤードをクリークで振り抜いて2オンに成功。10mのイーグルパットは決まらずも、ここまで課題としていた「2パットでおさめる」を何度も心に念じてバーディフィニッシュ。拳を突き上げて勝利を噛みしめた。

ホールアウト後は「ありえないことが起きている。なんて面白いんだろうと思った。葛城はそんなに競るイメージがないのに、こんなに面白い優勝争い」と語ったが、この勝利は決して“ありえない”ものではなかった。「飛距離アップと、球の高さを上げることをメインにやってきた」と、オフでは穴井詩らと合宿を行ってヘッドスピードを上げる特訓も行った。「初めてアイアンの飛距離が伸びた。5ヤードくらい。4日間を通して葛城が短く感じた」と着実に積んだ練習が実を結んだものだった。

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