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原因不明の痛みにも“ガマン”!スコアを落としても“ガマン”! 上田桃子がつかんだ価値ある1勝

原因不明の痛みにも“ガマン”!スコアを落としても“ガマン”! 上田桃子がつかんだ価値ある1勝

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年3月24日 17時48分

トロフィーを持つ右手は痛々しい…
トロフィーを持つ右手は痛々しい… (撮影:佐々木啓)
<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日◇24日◇茨木国際ゴルフ倶楽部(大阪府)◇6240ヤード・パー71>

痛みに耐えてツアー通算14勝目をつかんだ。1打差の2位タイからスタートした上田桃子が、5バーディ・3ボギーの「69」をマークし、トータル6アンダーでフィニッシュ。昨夜突然発症した右中指の痛みを乗り越え、2季ぶりのツアー優勝を果たした。

これが下半身を使った上田桃子のショット!【最終日フォトギャラリー】

最終組の一組前でラウンドした上田は、2つ伸ばしてホールアウトを迎えた。「最後まで優勝を意識しなかった」とプレーに集中し続けたが、後続の結果を見守り、2位につけていた申ジエ(韓国)らが自分に追いつけないことを確認すると、その表情が一気に緩んだ。近くにいた同組の稲見萌寧と強く抱き合い、勝利の瞬間に酔いしれた。

一時は優勝が遠のいていった。3、5番でバーディを奪い、単独トップに浮上。しかし8番で3パットのボギーを喫すると、さらに9番パー5では残り70ヤードの第3打で、60度のウェッジを逆目の芝につっかけるミス。強烈にうねるグリーンの段を越えることができず、ボールは再びフェアウェイにコロコロと戻った。ここで連続ボギーを叩きスコアを落とすと、トップの座から陥落。逆にジエとの差は「3」まで開いていた。

この時には少し気持ちも沈んだというが、「プレーできているだけラッキー」と自らを鼓舞。11番パー5でスコアを伸ばすと、14番ではスライスフックの難しいラインを読み切り10mのバーディパットを沈め気合のガッツポーズ。ここでジエに並ぶと、セカンドショットを1.5mにつけた16番もバーディ。15番でダブルボギーを叩いたジエを終盤に交わし、そのまま逃げ切った。「今年は合宿からガマンすることを意識していました」とオフに意識したことを明かしたが、まさにその言葉通りの勝利となった。

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