しかし、ボールがあった地点に到着した新垣の目に、「ラッキーでした」という光景が飛び込んでくる。行く先を遮っている木の間に、グリーン方向への“抜け道”があったのだ。そして「ギリギリ開いていました」というその隙間を、果敢に狙うと、ボールはグリーン方向へと飛んでいった。
スイング直後には「思い通りのショットでしたけど、グリーンが見えなくて…。『乗ったかな? 乗って欲しい!』ってドキドキでした」という不安もあったが、これが見事にグリーンを捉え、楽々パーを奪った。この後、鈴木が17番でボギーを喫し、新垣が単独トップに再浮上すると、18番もパーで乗り切り初優勝をつかみとった。
その後は「今季中にもう1勝したいです」と話し、優勝争いにも顔を出すものの実らず、2勝目は来季へ持ち越しとなった。今月20日に20歳を迎える黄金世代の筆頭選手の一人は、次なる目標に向け来季を戦っていく。
【新垣比菜・2018年の主要成績】
「サイバーエージェントレディス」優勝
「マンシングウェアレディース東海クラシック」2位T
「スタンレーレディスゴルフ」2位T