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【小川淳子の女子ツアーリポート 光と影】平均ストロークNo1の価値

【小川淳子の女子ツアーリポート 光と影】平均ストロークNo1の価値

配信日時:2018年11月28日 11時43分

ここに大きな違いがある。現LPGA会長、小林浩美が「世界基準で戦える選手の育成」を掲げ、コースセッティングに力を入れ、4日間大会を増やし、確かに選手たちの実力は格段にアップしている。優勝争いもそうだが、予選カットラインやQTの各ステージの通過ラインというレベルで、より層が厚くなったことは感じられる。それでもなお、シーズンを通した平均ストロークは60台に届かない。

米ツアーで戦った経験のある選手の多くは、声をそろえて「最終日に伸ばさないと勝てない」と口にする。守りに入ったら優勝になど手が届かない。それが当たり前なのが米ツアーだ。岡本綾子が米国人以外で初めて賞金女王になった30年以上前(1987年)から、選手の入れ替わりがある中で、そういうレベルの高さを誇ってきた。

日本の試合でも、そういう状況はずいぶんと増えてきた。しかしコンディションが難しくなると、とたんに状況が変わってしまう。そこで踏ん張れる選手がまだ少ない、というのが現状だろう。

上位選手がこぞって平均ストローク60台を目標とすること。同時に、ツアーがもっと平均ストロークNo.1の選手を讃える必要がある。例えば、平均ストロークNo.1は、米国男子ツアーではバードン・トロフィー、女子ツアーではベア・トロフィーと呼ばれる賞が与えられ、称賛される。だが、日本ではシーズン終了後のオフィシャルサイトで少し、取り上げられ、LPGAアワード(年間表彰式)で各部門の賞と同じように表彰されるだけ。特別な栄誉として扱われているとはいい難い。

我々メディアも含め、もっと平均ストローク1位の価値を知ること。“岡本綾子トロフィー”でも“樋口久子賞”でもなんでもいい。別格に扱うことで、選手がそこを目指して腕を磨くことにつながる。そうすることで初めて、年間平均ストローク60台の選手が出現するのではないだろうか。(文・小川淳子)

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